職員室が怖い

小学生だった頃から高校に通ってた頃まで、ずっと職員室が怖かったです。小学校から高校へ年齢が上がるにつれ、恐怖心はどんどん強まっていきました。

大抵の場合、職員室に入るときにはルールがあります。最初にノックをするとか、入るときに自分のクラスと名前を言って、用件を話すとかです。僕も入り口でこういうのに従って名前を言ってみたりするんですが、○○先生いますかとか言っても、返答がないことが多いんですよね。ぼそぼそ喋るのでどうしてもこうなってしまいます。で、だいたい入り口から用のある先生がいるのかわかるので、そのまま入っていくのか、声をかけるかする。職員室の入り口から声をかけるのは僕にはできないし、中に入っていくのも最初の挨拶が聞かれてないので勝手に入るなって怒られると思うんですね。

ここまで自分が何で職員室が怖かったのか色々思い出しつつ想像しながら書いていたのですが、いざ書いてみるとうまく説明できません。自分が何を怖がっていたかっていうのも、自分でもよくわからないですし。今回は説明はあきらめて、今後できそうだったら書いてみたいと思います。先生からしたら、部屋の前でうろうろし続けてる自分のほうがよほど怖かったかもしれないですね。

とにかく当時職員室に行くのが嫌で、職員室に行かないといけないとなると、みぞおちのあたりがぎゅっとして重くなって、重い足取りで遠回りして職員室に向かっていました。

「学生時代は、勉強だけじゃなくて、友人関係や周りの大人との関係、(職員室を訪れるときみたいな)マナーを身に着ける重要な機会だ」といった趣旨の文章を読んだことがあります。僕は、基本的には休まないで小学校から高校まで毎日学校に通っていましたが、そういう社会性みたいなものが身についた気が全くしません。人の振る舞いには説明されてない共通前提みたいなものがあって、それにうまく合わせようとしたけど、結局自分にはその共通前提みたいなものに対するセンサーがそもそもなかったんじゃないかと思います。

職員室がいくら苦手だからと言ってもそれは過去のことだから、今の自分には昔そんな悩みがあったっていうことは、一見どうでもよさそうにも見えます。でも自分には、この悩みが小学校から高校という期間にとどまらず、そこから今日までの自分の毎日をずっと貫いて、同じことに苦しみ続けていると感じます。表面的なシチュエーションが変わっても、ふとした瞬間に、あの時に感じたからだの反応が思いもよらない状況で自分の中で感じていることがあります。