元気が出た話

僕は昼休みによく散歩をします。お昼を食べ終わったあと30分くらい。暑いし平日だし都会でもないし駅からも遠いので、出歩いている人はほとんどいません。

その日僕はイヤホンで何か聴きながら歩いていました。ちょっと歩いたところで、こちらに向かって自転車乗ってるおじさんがいて、その人がやけに近づいてくるのに気がつきました。それで僕はイヤホンを外しておじさんの方を見ました。するとおじさんは僕とぶつかるすれすれを通り過ぎながら、凄い罵倒の言葉を浴びせてきました。言っていたことはほとんど覚えてないのですが、「ゴキブリ野郎」と言ったことだけは覚えています。

僕はその場ではびっくりしてちょっと立ち止まって、その後また前に歩きました。おじさんはすれ違っていってしまいました。

それからちょっと歩いて、自分がちょっと元気になってるのに気がつきました。言われたことは完全に悪口なのですが、なんというか大きなエネルギーみたいなものをぶつけられて、自分もそれを少し受け取ったような感じでした。あるいは久しぶりの見ず知らずの他人とのコミュニケーションが嬉しかったのかもしれません。

以上、最近元気が出た話でした。